|
第1回
日時 平成15年5月14日(火)午後6時開演
番組
解説 三浦裕子(武蔵野大学講師)
雅楽・巫女舞(神田明神雅楽部)
火入れ式
仕舞「嵐山」(豊嶋訓三)
能「羽衣」(シテ(夫人) 遠藤勝實)
三保の松原の漁師伯竜(ワキ)は、羽衣を見つけ、持ち帰ろうとするが、天人(シテ)の悲嘆を見兼ねて返す。その礼として天人は月宮殿の舞楽を披露し、東遊びの舞曲を舞いながら昇天する。日本一の名所である霊峰富士の麓・白砂青松の砂浜を舞台に、羽衣伝説を舞台化したもの。羽衣を返せば舞を見せず飛び去るのではないかとの伯竜の疑念に「いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と答える天人の言葉に、この能の清浄無垢の美質が象徴されている。ちなみに神田祭に出される神田松枝町会の山車は「羽衣」人形の山車で、「羽衣」を「松の枝」にひっかけた洒落のきいた山車である、五月十三日に神社に宮入する。
第2回
日時 平成16年5月13日(木)午後6時20分開演
番組
解説 三浦裕子(武蔵野大学講師)
雅楽・巫女舞(神田明神雅楽部)
火入れ式
仕舞「竹生島」(片山峯秀)
仕舞「笠之段」(山田純夫)
狂言「仏師」(和泉流)(シテ(すっぱ) 深田博治)
能「葵上」(金剛流)(シテ(六条御息所の生霊) 遠藤勝實)
朱雀院の臣下(ワキツレ)が出て、左大臣の息女・葵上に取り憑いた怨霊を呼び出すよう照日の神子に依頼する。呼び出されたのは破れ車に乗った上臈姿の六条御息所の生霊(前シテ)で、光源氏の愛が去った恨みをかこち、病床にある葵上を打ちすえ、連れ去ろうとする。そこに横川の小聖(ワキ)が招かれ、鬼女と化し葵上に襲いかかろうとする御息所に対し、不動明王を祈る加持を行い、恨みを和らげ成仏させる。「源氏物語」葵を題材としたもの。
第3回
日時 平成17年5月16日(月)午後6時20分開演
番組
解説 三浦裕子(武蔵野大学講師)
雅楽・巫女舞(神田明神雅楽部)
火入れ式
仕舞「笠之段」(豊嶋訓三)
半能「加茂」(シテ(別雷神) 遠藤勝實)
狂言「附子(ぶす)」(シテ(太郎冠者) 山本泰次郎)
能「土蜘蛛」(シテ(僧・後ニ土蜘蛛ノ精) 片山峯秀)
病臥の源頼光(ツレ)のもとへ、近侍の女胡蝶(ツレ)が薬を持って見舞いに来る。胡蝶は気弱になった頼光を励まし帰る。ある夜、病状の思わしくない頼光の枕元に怪しい僧(前シテ)が現れ、千筋の糸を投げかける。そこで頼光が枕元に置く名刀藤丸で斬りつけると、なおも糸を繰り出し消えうせる。そこへ一人の武者が駆けつけ、子細を聞いて葛城山へ化生退治に出かける。すると鬼神姿の土蜘蛛の精(後シテ)が現れ、千筋の糸を投げかけて応戦するが、ついに武者に切り伏せられる。「平家物語」剣ノ巻を題材にしたもの。
第4回
日時 平成18年5月16日(火)午後6時20分開演
番組
解説 三浦裕子(武蔵野大学講師)
雅楽・巫女舞(神田明神雅楽部)
火入れ式
狂言「魚説法(うおせっぽう)」(シテ(新発意) 深田博治)
仕舞「邯鄲(かんたん)」(片山峯秀)
能「黒塚」(シテ(里の老女・後に鬼女) 遠藤勝實)
熊野山伏の祐慶(ワキ)行は、旅の途中、日暮れて奥州安達が原にさしかかり、ある老女(前シテ)の所に宿る。老女は糸車を回してみせながら、わが身を嘆く。また糸尽くしの歌を歌ったりする。そして夜が更けて寒さが増すと、薪を採りに出ようとし、その間寝室をのぞかぬよう念を押す。供の能力(アイ)が誘惑に耐えられず寝室をのぞくと、人間の死骸が散乱している。一行は鬼女の住む黒塚と知り、急いで逃げる。やがてそれを知った鬼女(後シテ)が追いかけて来るが、祐慶が祈って追い払う。「拾遺集」雑下などの黒塚伝説を題材としたもの。
第5回
日時 平成19年5月14日(月)午後6時30分開演
番組
解説 三浦裕子(武蔵野大学講師)
雅楽・巫女舞(神田明神雅楽部)
火入れの式
狂言「痩松(やせまつ)」(シテ(山賊)野村万作)
休憩
能「鉄輪(かなわ)」(シテ(女・生霊) 遠藤勝實)
京都・貴船神社を舞台にした物語り。心変わりして新しい妻を迎えた夫を恨んで洛北貴船の社に丑の刻詣でをしていると、社人が現れ神託を告げた。頭に鉄輪をいただきそれに火をともし顔に丹を塗り怒る心を持てば生霊となって恨みを晴らせるという。一方、夫は悪い夢が続くので陰陽師・安倍晴明に祈祷を頼む。悪鬼となった女の生霊が現れ、激しく夫の心変わりを責め打つ。嫉妬、呪詛、復讐があいまいにみえる、すさまじい女の執念が繰り広げられる。
|