宮司挨拶

宮司挨拶

ご挨拶   神田神社宮司清水祥彦

神田神社宮司 清水 祥彦
神田神社宮司 清水 祥彦 1300年事業ロゴ

 神田明神は、天平2年(730)の創建といわれ「江戸の総鎮守」と称えられてきた古社です。その歴史は、地震や噴火といった自然災害、さらに飢饉や疫病、また火事や戦乱といった幾多の災禍を乗り越えて築かれてきました。
人々は祈りを尽くしながら災禍に耐えて、神社の歴史と文化を守り継いできました。

 いま神田明神は創建から1300年目を迎える令和12年(2030)をゴールに定めて「文化の鼓動を生む」を合言葉にして「創建1300年記念事業」を展開しています。
同事業は歴史の原点回帰として、創建の地である大手町の将門塚の改修工事を図りました。

 また現在、「100年後には緑豊かな鎮守の杜」となるよう境内の将来構想を策定しています。さらに昭和9年にSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)建築として竣功した現社殿は、300年以上の耐久性がある文化財であることを実証して、SRC建築に長寿命で持続可能な新しい価値を与えたいと考えています。

 創建1300年記念事業は、国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)のゴールとも軌を一にして、持続可能な社会と神社の未来像を創造したいと思います。
変化の激しい時代だからこそ、神田明神は未来永劫に人々の心のよりどころとして、新しい時代に向けて「文化の鼓動を生む」祈りと祭りと緑の場となるべく整備事業を進めて参ります。
どうか今後共、ご理解とお力添えを賜りますよう心からお願いを申し上げます。

令和3年5月

神田神社宮司 清水 祥彦