芸術家が時の政府や幕府を風刺画で批判することは珍しくないが、実際に銃や刀を持ち、戦場に赴いた芸術家は、そう多くはいません。
楊洲周延(ようしゅうちかのぶ)は戊辰戦争で幕府側の軍について戦った明治期の異色の浮世絵師です。
彼は、戦争絵や宮廷画、歴史画や大奥風俗画など多くの作品を残しました。この展覧会では、神田明神が所蔵する楊洲周延の浮世絵を展示し、彼の生涯を見つめます。
主催…神田神社
展示期間…5月11日(土)~6月16日(日)
休館日…毎週木曜日
時間…9:00~16:00(15:45最終受付)
受付…神田明神資料館1階
拝観料…大人500円・学生300円・中学生以下無料
展示内容
主な展示品。
〇門人たちの紹介
渓斎英泉「当世点眼鏡 神田明神」
歌川国芳「相馬の古内裏」
歌川国貞(3代歌川豊国)「東都名所 両国の夕すずみ」
豊原国周「日本橋美人の夕景」
〇同世代の絵師
河鍋暁斎「集画画譜之内 鬼は外」
〇楊洲周延 宮廷画
「奠都三十年祭皇居御発車之図」
〇楊洲周延 風俗画
「千代田の大奥」シリーズ
〇楊洲周延 歴史画
「将門山古後所之図」
など
※いずれも神田神社所蔵。