文化事業

江戸の今昔展~浮世絵と写真の共演美~

江戸の今昔展~浮世絵と写真の共演美~
江戸幕府の開府から400年以上が経った今でも、江戸の美意識というものが私たちの暮らしに根付いていると感じることは多々あるが、こうした江戸の美意識を形づけたものは何か。それは、浮世絵だ。
浮世絵は江戸庶民に娯楽を提供してきた媒体と言っていい。それでは、今日の私たちにとって、江戸時代の浮世絵のような、娯楽を感じ取ることのできる媒体とは何か。それは、今やスマートフォンという「カメラ」によって誰もが撮影できる写真だ。私たちは写真を撮り、そしてそれを時に、世界中の人々とシェアし合うことで、娯楽を提供し合っているのである。
この特別展では、江戸時代の浮世絵と現代の写真を同時に展示し比較することで、400年もの時を超え、私たちには何が受け継がれてきたのか、そしてどんな未来を創造していくのかを見つめる。
「江戸の今昔展~浮世絵と写真の共演美~」
会期 令和3年10月9日(土)~11月3日(水・祝)
時間 9時~16時(最終受付15時45分)
受付 神田明神文化交流館1階お守り授与所
会場 神田明神資料館
拝観料 大人300円、学生200円、中学生以下無料
主催 神田明神資料館

長岡 博史(ながおか ひろし)

昭和41年大阪府生まれ。大阪市立工芸高校写真工芸科卒業後、スタジオ77(スタジオマン)、電通スタジオ(撮影アシスタント)を経てフリーランスに。広告写真や商業写真を主に、多様なジャンルを手掛ける。今回の展示写真はすべて本年に撮り下ろし。コロナ禍における江戸東京の街並みや、行き交う人々を浮世絵と共に見つめる。