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神幸祭

5月11日(土) 終日
神幸祭 (しんこうさい)

江戸・東京の下町を巡行し、
祭礼絵巻を繰り広げる神田祭のメイン神事

明神様がお乗りの「一の宮鳳輦(ほうれん)」「二の宮神輿」「三の宮鳳輦 」をはじめ、
諌鼓山車(かんこだし)や獅子頭山車などからなる行列が氏子108町会を巡り、神々の力によって各町会を祓い清める。
長い道のりを歩き、「附け祭」の行列も加わると数千人規模の大行列へと膨らむ。

巴 三基の鳳輦と神輿について

一の宮鳳輦
一の宮鳳輦
大己貴命 おおなむちのみこと
だいこく様をお乗せする鳳輦。
だいこく様は縁結び、夫婦和合、国土開発・経営、医療・医薬の神様。大国主命(おおくにぬしのみこと)とも言う。鳳輦は昭和27年(1952)、戦後初の神田祭神幸祭にあたり新調された。神田・宮惣作。
二の宮神輿
二の宮神輿
少彦名命 すくなひこなのみこと
えびす様をお乗せする神輿。
えびす様は商売繁昌、医薬健康、開運招福の神様。神輿は昭和48年(1973)に日本橋三越本店より創業300年を記念して奉納された。昭和50年(1975)の神幸祭より巡行。下谷・種谷豊次郎作。
三の宮鳳輦
三の宮鳳輦
平将門命 たいらのまさかどのみこと
まさかど様をお乗せする鳳輦。
昭和59年 (1984)、平将門命が御祭神として正式に復座されたのを機に、昭和62年(1987)、氏子の浄財により江戸時代の将門命をお乗せした入母屋造りの神輿を元に調製された。五世宮惣・村田桂一作。

巴 神幸祭の1日

御鍵渡しの儀
AM 5:00
御鍵渡しの儀
【 みかぎわたしのぎ】
宮鍵講員によって庫の扉が開かれ、鳳輦・神輿が境内正面に奉安される
発輦祭
AM 8:00
発輦祭
【 はつれんさい】
出発を告げる神事。神幸祭へ奉仕する人々が参列し、神幸祭の無事を祈願する
奉幣の儀
AM 11:00
奉幣の儀
【 ほうへいのぎ】
大手町の神田明神旧蹟地にある、平将門公を祀る将門塚で執り行われる神事
昼御饌
PM 1:00
昼御饌
【 ひるみけ】
日本橋両国旧御仮屋に立ち寄り、祭神に食事である神饌をお供えする
献饌
PM 2:00
献饌
【 けんせん】
氏子町々を巡行する神幸祭行列を迎え、各氏子総代が執り行う神事
着輦祭
PM 7:00
着輦祭
【 ちゃくれんさい】
鳳輦・神輿を前に、行列が無事氏子町々への巡行を果たした奉告と感謝の神事

巴 神幸祭に欠かせない人と山車

御防講
御防講
(おふせぎこう)
かつて近隣の職人の親方たちを中心に組織された講。神田祭では行列の警固にあたり、行列が無事に巡行するよう見守った。現在でも神田明神の諸行事で奉仕している。
宮鍵講
宮鍵講
(みやかぎこう)
神田明神独自の崇敬講。神輿を神輿庫から出し、飾り付けや、宮入の際に神輿庫へ納める重要な役を担っていたとされる。現在も神田祭や神社諸神事に奉仕している。
木遣り
木遣り
(きやり)
江戸時代中期、鳶職人や町火消しが登場した頃から歌われてきた労働歌。神幸祭では出発する際に執り行われる「発輦祭」で歌われる。東京都指定無形文化財。
諌鼓山車
諌鼓山車
(かんこだし)
江戸時代、徳川幕府の太平を象徴する山車として作られ、神田祭の一番山車を務めた。だいこく様とえびす様が乗り、打出の小槌と鈴を手にして人々へ幸福を授けるとされる。
獅子頭山車
獅子頭山車
(ししがしらだし)
神社境内にある狛犬やお囃子の獅子舞などと同じく、邪気を祓い清める役目を担う。神田祭では祭礼行列を守護する。関東大震災で焼失したが、昭和58年に復興。