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神田祭は江戸の華「天下祭」と呼ばれ、2年に一度、多くの人々が心から待ちわびた祭です。

前回の江戸開府400年記念大祭において、附け祭、舟渡御、薪能(神事能)を現代に復活させたことにより、現代にあった形で江戸の「天下祭」を表現しようとする試みも一応の結実を見ることができました。

そして、神田祭にとって今年が真の意味で新しい祭礼の価値を創造してゆく大切な年となります。

その実現のために3つのテーマを選びました。

 江戸文化の象徴・天下祭の伝統を後世に伝えてゆくこと

 目まぐるしく変化する現代の東京の中心にある神社として、新しい都心型の祭礼を表現してゆくこと

 今回ふたたび復活する「附け祭」の出し物に象徴されるような、自由な発想と流行を敏感にとり入れた曳き物や子供たちの姿など、誰もがにぎやかに楽しめる祭礼をつくり続けていくこと

神田祭の価値とは、この3つのテーマを実現させ、この日本いや世界の最先端をゆく東京しかもその都心部において、疎遠となってしまった人と人との結びつきを再び取り戻すことにあります。

もちろん、神田祭の新しい祭礼の実現と神田・日本橋・大手丸の内の氏子区域発展のためには、氏子をはじめ企業の方々のご協力が不可欠です。

そのために、氏神様を中心に人々が互いに集い、神田祭をとおしそれぞれが心から喜びと楽しみを分かち合えるような、新しい「天下祭」の創造に尽くしてゆく所存です。


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