神職の一日

神職の一日

献饌

ご神前に神饌(神様のお食事)を
おすすめします。
お米やお酒、野菜などをお上げします。

大きなお祭り(例大祭等)の時には
海魚・川魚・乾物・菓子なども
お供えされます。

献饌
清掃

神職の一日の奉仕は
境内清掃から始まります。

神職にとって最も大切な奉仕は
境内清掃といわれています。
明神さまにお喜びいただくため、
またご参拝に来られる参拝者の方々に気持ちよくご参拝していただくためでもあります。

清掃
朝拝

神職、巫女がご神前に集まります。

朝拝は明神様への朝のご挨拶。
そして職員同士の挨拶の場でもあります。
大祓詞を奏上することにより、
気持ちが清らかになり、
一日のより良い奉仕へと繋がります。

朝拝
参拝

祓詞

祝詞奏上

お札のお書入れ

神職の日常の奉仕は主に参拝です。

昇殿参拝というご社殿の拝殿に
お上がりいただきご祈願するものがございます。
お祓いや、神様にご祈願を伝える役割を致します。

その際にお渡しするお札のお書入れも神職が行います。

参拝

大麻

斎主挨拶

祓詞

大麻

祝詞奏上

斎主挨拶

お札のお書入れ

神職の日常の奉仕は主に参拝です。

昇殿参拝というご社殿の拝殿に
お上がりいただきご祈願するものがございます。
お祓いや、神様にご祈願を伝える役割を致します。

その際にお渡しするお札のお書入れも神職が行います。

参拝
結婚式

神田明神では
日々結婚式の奉仕がございます。

昇殿参拝同様に、斎主・斎員としての奉仕はもちろんですが、お祭りや結婚式の際の雅楽の演奏も神職が行っております。

結婚式

参進中の楽人

神札所

神職も神札所に立ち、お守り・お札を授与しております。

当社は約70種類のお守り・お札があるため、皆様迷われてしまいます。
神札所には様々なご祈願で授与品を受けに来られるので、神職という立場で親身にご案内致します。

神札所

奉仕担当

神職にはそれぞれ受け持っている担当があります。
その中からいくつかご紹介いたします。

神札担当

神田明神では約70種類にも及ぶ多くの神札、御守を授与しております
多くのお参りがありますので御守の管理もとても大切です
様々な御守奉製業者の方との打ち合わせも行います。

また、神社内の担当者との話し合いも月に二回は設け、方向性の一致を図りスムーズに日頃の奉仕の改善を行えるようにしています。

神札担当
祭儀教化

他の担当神職や巫女とともに例大祭をはじめ年間にご奉仕する神事に奉仕する人(所役と言います)を決めたり、お守りや絵馬、御朱印の授与、新聞テレビの依頼に対応する広報、神社の資料を展示する資料館などを、神職や巫女が分担して行っています。

神田明神の神々や祭りを多くの方に知っていただき、神様のご神徳により参拝者が何事もなく平和でありますよう、日々つとめています。

他にも会計担当の神職や、命名の担当の神職など、それぞれが様々な担当を受け持っています。また氏子区域には108町会あり、それぞれの担当している町内会での活動もございます。

祭儀教化
日々の練習

神職はお札書きや雅楽の演奏が多くあるため、日々の練習が欠かせません。神社での奉仕は多忙でございますが、空いている時間を使い日々練習しております。

日々の練習
撤饌

ご神前のお供えものを
おさげします。

撤饌

神職の奉仕に関するインタビュー

和田権禰宜
和田権禰宜_1
神社でのご奉仕はどうですか?
日々、勉強の毎日です。
神職として奉仕をして早7年目になりますが、まだまだ知識量は
図書館に並ぶ本一冊にも満たないのかもしれません。
正しい知識を参拝者の方に伝えられるよう、今後も多くのことを学んでいきたいです。
現在は書道に特に力を入れており、どうすればもっと良くなるかを考え
試行錯誤しながら練習に励んでいます。
神職として奉仕する上で今までと変わったことはなんですか?
多くの方の人生儀礼に携わることができ、二年に一度の神田祭をはじめ
様々な年中行事を通して人と人との繋がりをより強く実感できるように
なったことが一番の変化だと思います。
また、仕事とは関係ないですが昼食の量がとても減りました。
我々神職・巫女は白衣、袴を着用して奉仕しています。
普段着よりもお腹が圧迫されるため、食事を多く取るとすぐにお腹が痛くなります。
和田権禰宜_2
神職として奉仕する上で最も大切にしていることはなんですか?
最も大切にしていることは掃除です。
朝の境内清掃、身の回りの整理整頓、使ったものは元の場所へ片づけるなど
当たり前のことですがとても重要なことだと私は考えています。

神田明神にはたくさんの参拝者の方が訪れます。
いつお参りに訪れても、「きれいな境内だな」と思ってもらえるよう
今後も変わることなく掃除には力を入れていきます。
岸川禰宜
岸川禰宜_1
神社でのご奉仕はどうですか?
非常に多岐にわたります。神事やお祭りへのご奉仕や境内清掃、神札授与はもちろんのこと、その他にも、広報担当としてテレビや新聞、雑誌の取材に対応したり、資料館で毎月特別展を開催したりしています。
最近では、神職だけでなく巫女も新しいお守りを考えたり、子供イベントを企画実施し、資料館の特別展を企画するなど多くの活動にたずさわっています。
神職として奉仕する上で今までと変わったことはなんですか?
広報担当を長く担当してきた立場からお話します。
広報担当は前にもお話した通り、テレビや新聞、雑誌などのメディアへの対応が主な仕事です。
旅番組や街歩きの雑誌などでの神田明神の紹介依頼や、新しく公開される映画のヒット祈願の受け入れなど、小さな取材から大きなものの対応まで多様な依頼を受け入れています。
その中で、非常に多くの方と知り合いになります。1度名刺交換をしてそれきりの方もいれば、今もお付き合いが続いている方もいます。
例えば、ある雑誌の取材を受けて編集長の方と仲良くなり、数年後にその方と一緒に『神社のおしえ』という神社に関する基礎知識の本を神田明神から出しました。
その出版社の方々とは今も資料館の特別展でご一緒したりしています。
こうした多くの「ご縁」をいただく機会があるのが、広報担当です。
特に神田明神は縁結びの神様ですので、神々に多方面の方々と縁を結んでいただき、お互いより良い関係を築いていっております。
ちょっと小難しいことを言いますが、「むすび」は神社にとって非常に重要な考え方で、漢字にすると「産霊」とも書きます。
「結ぶ」とは、「霊という大きな力を産む」という意味でもあります。
多くの方々と縁を結ぶことで、人々にとって大きな力となります。
そしてその大きな力は神様からいただくものだと、僕は思っています。
岸川禰宜_2
神職として奉仕する上で最も大切にしていることはなんですか?
来年で神田明神に奉職して20年目になりますが、ご神前での神明奉仕が神職にとって最も重要であると改めて感じています。
今は日本文化として神社や祭りがとり上げられることが多く、とてもありがたいと思います。
だからこそ神職として日々のご奉仕、例えば神事を行う際の作法の一つひとつを、丁重に正確に行うことを心がけるとともに実践していきたいと思っております。