江戸時代に行われていた神田祭で、最も人気があった附け祭。
当時流行した能や浄瑠璃などを 題材に取り入れ、踊屋台や曳き物、仮装行列で表現した。趣向を凝らした出し物は今も昔も祭り を楽しむ人々の注目の的だ。
1000年以上前、平将門公が下総国において野馬を放ち、敵に見立てて行った軍事訓練が起源とされる。今もなお、平和と安寧を祈る神事として、福島県相馬地方の人々により伝えられている。
江戸時代の神田祭には、各町より華麗な山車が36番組45本前後も出され多くの人々をひきつけた。しかしそれを凌ぐほどの人気があったのは「附け祭」といわれた出し物であった。附け祭とは、曳き物と呼ばれた巨大なはりぼての人形や様々な衣装を身にまとい流行の音楽を奏でながら行列に参加した踊り子などのことをいい、毎回違う出し物が出されたため多くの見物人を楽しませた。
現代の神田祭でも、様々な附け祭を出し話題を呼んでいる。今回は少彦名命御奉祀150年を記念した曳き物をはじめ、「浦島太郎」の曳き物、「花咲か爺さん」の曳き物と仮装、「ジンベエザメ」の曳き物、「サンバ」などが出される予定。いつの時代も流行を先取りした附け祭は人気である。
※時刻は諸般の事情により変更する場合がございます。