献茶式(表千家家元奉仕)
(けんちゃしき おもてせんけ いえもとほうし)
表千家家元による献茶の儀式
美しく流れるように見事な袱紗さばきを披露する
昭和37年(1962)に始まった、表千家家元奉仕による古式ゆかしい献茶の儀式。表千家とは国内茶道流派の一つで、茶の湯を芸術にまで高めた千利休を家祖とする流派。
献茶式では、静寂に包まれた境内で、家元によるゆったりと流れるような袱紗さばきが披露される。袱紗さばきとは、茶の湯の点前で、茶器や茶杓などを拭く時の袱紗の畳み方などの作法のことを指す。境内に設けられた観覧席で家元の見事な点前を見守るのは、色とりどりの華やかな着物姿の参列者。点てられた濃茶と薄茶は、明神様の神前に奉納される。