神田祭

平成27年神田祭特設サイト/ご遷座四百年奉祝大祭の年

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神田祭 神田祭について

宮司挨拶

神田神社宮司
大鳥居信史

温故知新の学び



神田明神は、天平二年(七三〇)いまから約千三百年前に現在の皇居の辺り大手町・将門塚附近に創建された古社として知られています。

戦国時代には太田道灌や北条氏綱など関東の武将たちの崇敬を受け、さらに江戸時代には徳川家康公の篤い崇敬を受け、元和二年(一六一六)に江戸城拡張の為、城の表鬼門・艮の地となる現在地(外神田)に遷座して以降、江戸総鎮守として将軍から庶民に至るまで多くの人々の崇敬を受けてまいりました。

明治維新以降は、皇室を守る准勅祭社、東京の守護神・東京府社として、明治七年(一八七四)には明治陛下が御親拝なされた神社でもあります。

戦後は、神社本庁別表神社として境内諸施設も整えられ、千代田・中央区の一〇八町会の総氏神として、日本三大祭の一つとしての誇りをもって神田祭を氏子崇敬者の皆様と共に力を併せて盛大に斎行してまいりました。

この長い歴史のもとで、本年は当地に遷座して四百年という佳節を迎えます。

そこで御遷座四百年記念奉祝大祭として神田祭をより盛大に斎行すると共にこれを契機に十四年後に迎える創建千三百年に向けて、各種記念事業を展開して、ご神徳のより一層の発揚と将来に向けての環境整備を計りながらより堅固な神社信仰の基盤を確立すべく努力を重ねて参ります。

これまで神田神社は、平成六年(一九九四)より三次に亘る「平成のご造替事業」を推進して参りましたが、社殿屋根銅板の経年劣化や明神会館の老朽化をはじめ、今後の境内整備の課題も多数ございます。

次の時代に向けての環境整備を整えるとともに温故知新の精神をもって四百年さらには千三百年の歴史に深く学び、新しい神社の姿勢を神田祭を通して広く世に示して参りたいと考えております。

どうか氏子崇敬者皆様の格別のご理解とご協力をお願い申し上げます。