神幸祭
絢爛豪華・華麗なる神幸祭の行列が四年ぶりに氏子の町々を練り歩く。
江戸・東京の下町を巡る絢爛豪華な祭禮絵巻。神田祭・神幸祭が町を往く。
神幸祭とは、氏神様―氏子の町を守る神々―がお乗りの鳳輦・神輿をはじめとする行列が氏子の町々を巡り、氏子たちと触れあい、恩頼(みたまのふゆ)―神々のお力―により町々を祓い清める神事である。
神幸祭の一日は長い。
早朝午前五時すぎ、神職、宮鍵講(みやかぎこう)そして御防講(おふせぎこう)の奉仕による「御鍵渡しの儀(みかぎわたしのぎ)」から、神幸祭は始まる。この神事で宮鍵講員により庫の扉が開かれ、鳳輦・神輿が境内正面に奉安される。
午前八時、神幸祭の出発を告げる「発輦祭」。
神職、氏子総代はじめ祭典委員、鳶頭衆、日本伝統の装束姿をした供奉者ほか神幸祭へ奉仕する人々が参列し、神幸祭の無事を祈願する。そして鳶頭衆による木遣りの高らかな声を先頭に、三基の鳳輦・神輿、諫鼓山車や獅子頭山車をはじめとする一〇〇〇名からなる大行列が、東京都心の氏子一〇八町会―神田、日本橋大手・丸の内、秋葉原など、約三〇キロメートルもの長い道のりへ向け出発する。
途中、大手町にある神田明神旧蹟地・将門塚で「奉幣の儀(ほうへいのぎ)」、日本橋・両国旧御仮屋における「昼御饌(ひるみけ)」、各氏子総代による「献饌(けんせん)」などの神事を行いつつ、氏子の人々が見守る中、行列は巡行する。
夕方午後四時すぎ、日本橋三越本店前で、相馬野馬追騎馬武者行列や、東京藝大生による曵き物、氏子の子供たちによる大江山の鬼の首や大鯰と要石の曵き物といった「附け祭(つけまつり)」も加わり、数千人規模の大行列へと膨らんでいく。
中央通り、秋葉原電気街を巡行した行列は、夕刻午後七時すぎに神田明神に帰る。夕闇の境内で鳳輦・神輿を前に、神幸祭行列が無事に氏子町々へ巡行したことの奉告と感謝の神事「着輦祭」が行われ、木遣りにより神幸祭の締めとなる。
神幸祭巡行路
(鳳)神田明神発
午前8時 (JR中央線・御茶ノ水駅徒歩5分ほか)
(鳳)将門塚着
午前10時25分(東京メトロ・大手町駅C5出口徒歩1分ほか)
(鳳)同 発
午前10時50分
(鳳)和泉公園着
午前11時50分(JR山手線・秋葉原駅徒歩5分ほか)
(鳳)同 発
午前12時10分
(鳳)両国旧御仮屋着
午後1時20分(都営浅草線・東日本橋駅徒歩3分、薬研堀不動院隣)
(鳳)同 発
午後2時20分
(附)有馬小学校発
午後3時 ※相馬野馬追騎馬武者、花咲かじいさん、大江山凱陣、大鯰と要石
(鳳)掘留児童公園着
午後3時50分(東京メトロ・人形町駅徒歩10分)
(鳳)同 発
午後4時10分
(附)小網町児童遊園発
午後4時15分
(鳳)(附)日本橋三越前通過
16時30分ころ(東京メトロ・三越前駅徒歩1分ほか)※附け祭は、花咲かじいさん、大江山凱陣、大鯰と要石
(鳳)(附)秋葉原電気街通過 17時25分ころ(JR山手線・秋葉原駅徒歩1分ほか)
(附)神田明神着 18時15分~30分
(鳳)神田明神着 19時
※都合により順路、時間等変更の場合がございます。あらかじめご了承ください。
(鳳)鳳輦神輿行列 (附)附け祭行列