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天下祭への想い

江戸開府400年を祝して 神田明神宮司 大鳥居 信史
徳川家康公が江戸に幕府を開いた慶長8年(1603)から数えて、400年目を迎える本年に盛大な神田祭を斎行できますことは、まことに喜ばしい限りです。歴代徳川将軍の厚い崇敬のもと江戸総鎮守として、また皇居(江戸城)の艮(うしとら・東北)鬼門の守護神としての伝統を誇る神田明神にとって、この江戸開府400年の歴史は非常に大きな意義を持つものであります。
当社では昨年より江戸開府400年の慶事を祝すための整備事業として、神門から本殿までの石畳をすべて敷き替え、外陣正面御扉への純金箔装飾をはじめ、千代田区と協力して表参道のカラーレンガ道路舗装と灯籠型街路灯新設、男坂の石段改修と灯籠型街路灯新設などの工事や、表参道上に張り巡らされた電線の地中埋設化、明神会館『千歳の間』リニューアル工事などを奉祝事業として推進してまいりました。
また千代田区教育委員会の協力により、文化庁に社殿建物を登録文化財として申請を進め、さらには江戸時代を中心とした『神田明神史料集』(仮称)を秋に刊行の予定で編纂中です。
こうした、次代への文化継承を意識した諸事業も積極的に展開しています。そして、いよいよ本年の江戸開府400年記念の神田祭を迎えることとなりました。かつては『天下祭り』と称し、日本全国にその名を轟かせた神田祭の伝統に立ち返り、新しい時代に向けて祭礼文化の発信を積極的にしていきたいと考えています。今年の祭礼の目玉として東京芸術大学の協力をいただき、江戸時代の神田祭で大人気を博した「曳き物」を400年奉祝に相応しく、新しい時代感覚で再現してみました。
神輿が中心の現在の神田祭からは想像がつかないと思いますが、江戸時代の庶民は厳しい生活状況の中にあっても、2年に一度の神田祭を心から楽しみ、山車や曳き物に夢を見ながら豊かな祭礼文化を築いていた歴史を振り返りたいと思います。
「温故知新」という言葉がありますが、先人の残した400年の文化蓄積をたどり、新しい時代に向けて、「ラ・ノートル・フェート」(われらが祭り)の雄叫びを高らかに上げ、氏子崇敬者の皆様とともに開府400年を心から奉祝したいと思います。