えびす様尊像


神田明神境内に新たに建立された鳳凰殿のとなりに、当社二の宮のご祭神『えびす様』のご尊像が建立されました。えびす様は正式のお名前を少彦名命(すくなひこなのみこと)と申しあげ、神話に木の実を舟にして海の彼方にある常世から来訪された小さな神様と伝えられています。また『だいこく様』と力を合わせ日本の国作りを行われ、病人に医薬の道を教え、酒造りなど豊かな知恵を人々に授けられた福の神でもあります。
今回建立されたご尊像は、海の仲間(イルカやタイやトビウオ)に守られて大海原を渡られる『えびす様』のお姿が造形されています。
東京芸術大学学長・宮田亮平教授によって、鍛金工芸の優れた技術で美しく完成いたしました。


神田明神の二の宮・少彦名命 制作にあたって
東京藝術大学学長 宮田亮平

少彦名命「えびす様」のお話をいただきました時、大変うれしくもあり、又、どの様に表現すればよいのか、考えあぐねてしまいました。皆様がどなたもご存じの七福神の中のえびす様は、商売繁昌の神様として有名であり、大きな体に烏帽子をかぶり、釣り竿、そして立派な鯛を小脇に抱えているお姿です。そのイメージの作品ならば多くの場所にあります。折角作るのなら、何か違った神田明神以外どこにも無いものであって、しかも心安らぐ老若男女の多くの方々から愛されるえびす様を制作したいと考えました。神田明神にまいり大鳥居宮司様よりお話しをお伺いいたしておりました所、なんとえびす様は、海のかなたから、小さな木の実の殻の舟に乗って来臨され、小さいお姿ながら大きなだいこく様(一の宮大己貴命)と力を合わせ、この日本という国をお作りになったため「国土開発・事業繁栄」として仰がれ、又、医薬を全国各地に広めたところから「病気平癒・健康増進」の神様であるとのお話でした。私の日頃からのコンセプトである『海』とぴったり合ったお話しでしたので、心が騒ぎました。現在一の宮として皆様に慕われている大きなだいこく様の横で、一緒に国づくりをする為においで下さったえびす様という空間を演出することを心がけました。その様なお姿が、御参拝の皆様の心癒される場になっていただければと念じながら、制作いたしました。